年齢とリスク許容度の関係

資産配分を考えるうえで最も大きな要素のひとつが「時間」です。 若いうちは、たとえ暴落に遭っても、その後の回復を待つ時間と、働いて入金を続ける力があります。 逆に退職が近づくほど、暴落から回復する時間が短くなり、大きな下落は致命的になりかねません。

そのため一般論として、若いうちは株式比率を高め、年齢を重ねるごとに債券や現金など 安定資産の比率を増やしていくのが基本的な考え方とされています。

「100−年齢」ルール

昔から使われる目安に「100−年齢」ルールがあります。 株式の比率(%)を「100から自分の年齢を引いた数」にする、というシンプルな方法です。

  • 30歳 → 株式70% / 安定資産30%
  • 50歳 → 株式50% / 安定資産50%
  • 70歳 → 株式30% / 安定資産70%

近年は長寿化を踏まえ「110−年齢」「120−年齢」とする考え方もあります。 あくまで出発点の目安であり、個人の状況に合わせて調整するものです。

年代別モデルポートフォリオの例(35年実測つき)

以下はあくまで一例です。参考として、各モデルを1990〜2024年の実データでバックテストした 「年率リターン」と「最大下落率」の実測値も併記しました(株式=全世界株式、債券=米国債、その他=金として計算)。

年代株式債券金・その他実測 年率実測 最大下落
20代
試す
85%5%10%8.0%-40%
30代
試す
75%15%10%7.9%-34%
40代
試す
65%25%10%7.7%-28%
50代
試す
50%35%15%7.4%-21%
60代〜
試す
35%50%15%7.0%-14%

実測では、攻めのモデルと守りのモデルの年率リターン差は約0.9%に対して、 最大下落率は-40%から-14%まで大きく変わりました。 開始年をずらした場合の検証も含めた詳細は、年代別モデルの実データ検証記事にまとめています。

年齢以外に考えるべきこと

年齢はあくまで一つの軸にすぎません。次のような要素も合わせて判断しましょう。

  • 収入の安定性:公務員など安定収入なら株式比率を高めやすい
  • 目標までの期間:3年後に使うお金と30年後のお金では、取れるリスクが違う
  • すでにある資産:持ち家や年金見込みも「広い意味での資産」として考える
  • 性格・夜眠れるか:理論上耐えられても、不安で売ってしまうなら本末転倒

自分の配分を検証してみよう

モデルを参考にしたら、本ツールのバックテストで「自分の年代の配分が、過去の暴落で どれくらい下落したか」を確認してみましょう。 さらにモンテカルロ機能を使えば、将来その配分でどのような資産分布になりそうかも見えてきます。 数字とグラフで納得できる配分こそが、長く続けられる配分です。